ケアマネの訪問依頼はこちら、あなたの会社・団体に訪問します!

No4298 小浜市の介護認定で「要介護1で2回も変更申請をしたが、時間がかかり本人が亡くなってから要介護5が出た」の真相は?

飲んで呑んでのんで、はやしです。

 

「要介護1で2回も変更申請をしたが、時間がかかり本人が亡くなってから要介護5が出た」の真相は?

 

先日、福井新聞で悲しいニュースが出てきました。

「要介護1の認定が不満で、

2回も変更申請をかけたが、

亡くなった後にやっと要介護5が出た」

 

という内容です。

 

小浜市のコメントは

「通常の手続きを踏んでいる」

とのことだが、手続きは問題はありません。

・変更申請は受理されているし、

・認定調査や審査会も行われているし、

・決定通知はスムーズだし、

 

 

むしろ早い印象がありますから、

手続き上は問題ありません。

 

では何が問題なんでしょうか。

 

 

認定調査員の質が問われる

介護保険の申請を行ったあとの認定調査は、

福井市の場合、

 

・新規の申請の場合

・要支援の方から変更申請を行った場合

・希望した場合

・申請代行したケアマネージャが行わない場合

 

 

認定調査センターが認定調査を行います。

福井市はふれあい公社様が行っています。

(リンク貼っておりません)

 

 

調査するときに悪いように書いてよ

「悪いように書いてよ」

「要介護4くらじゃないの」」

とドストレートに

未だに言われる方や、

認定調査の内容をあまり知らない方、

その時だけがんばる方がいるようですが、

 

 

「ウソは書けません」

ので、原則その通り書きます。

 

担当ケアマネージャが自ら認定調査を行うと、

どうしても温情が入ってしまい、

「より悪いように」

「さも誇大評価して」

書いてしまう癖があるでしょうが、

原則事実です。

 

 

はやし

担当ケアマネージャが認定調査が行えない自治体もあります。

まぁ、当然ですね♪

 

しゃっきっとして、認定調査の時だけちゃんと答える

その場だけ取り繕ったって調査員も、

ケアマネージャもわかっていますからご安心を。

 

家族や最寄りの方に確認して、

普段の物忘れの様子や、

介護が必要な様子や、

日常的な発言内容をヒアリングしますから、

 

その場だけ言えてもあまり大きな問題はありません。

むしろ本人がしゃきっとするなら、

気持ちよく調査できるよう配慮します♪

 

 

要介護度は、「介護の手間」

一言でいうと、

要支援1・2、要介護1・2・3・4・5

とありますが、

これは「介護の手間」を時間に表し、

6段階に区切ったものです。

 

これを踏まえ、

一次判定のアプリや、

サイトなどを見て、

(画像にリンク貼ってあります)

 

自分の介護度がどれくらいかを先に知っておくのです。

 

 

その上で、

・現在、介護の手間がどれくらいかかっているか

・どの項目でかかっているか

・排泄や入浴、移動についてどのレベルか

・認知症による介護の手間を

ある程度整理しておくことをおすすめします。

 

例えば、

・排泄介助で、毎日ズボンの上げ下げを手伝う必要がある場合、要介護2になります

・要支援でも被害妄想や物忘れ、作り話があれば認知症ありとなり、要介護1となります

・胃ろうで準備など介助されていても、要介護4になります(5になりません)

 

そんなポイントがあるわけです。

 

 

認定調査員のばらつきと市側の対応の問題

もし話した内容が正しいと仮定すると、、、、

今回の問題は大きく、

認定調査員と役所に分かれることでしょう。

 

 

1、認定調査員のばらつき

どうしてもたくさんの方で運営していると、

ばらつきが生じます。

 

福井市の方の場合は、だいたい皆さま話を聞いてくれ、

その通り書いて下さるのですが、

 

 

結果の介護度が違うと、

あとで認定調査票の写しを取り寄せてみると、

「伝えたことが書かれていない」

なんてことは覚悟しています。

 

 

自分で遠方まで出かけ、警察のお世話になっているのに要支援のまま

という方もいました。

この方も同じように、半年以内で3回変更申請をかけましたが、

3回目でようやく認知症による手間が認めてもらえ要介護1になりました。

 

認定調査のポイントは

4-12物忘れ、これが週1回以上なら、「ある」となる

 

自分で歩いて遠方まで出かけてしまい、

警察のお世話になっているのですが、

月1回程度しかないため「ない」となってしまいます。

 

本当に認知症があって、

週に1回以上の手間がかかっているならそれを伝える必要がありました。

(伝えましたがねw)

 

例えば

「デイサービスの日を忘れるので、週2回行く日の朝は家族が必ず電話しないと、外出してしまう」(4-12物忘れ)

「同じ野菜を毎度毎度買い、冷蔵庫の中に納まりきらないので同じ場所に置いている、ペットボトルなど同じものを集めている」(4-10収集癖)

これが週1回以上あるかどうかを伝えました。

(何度も言います、伝えました)

 

 

2、役所の問題

「手続きは問題なかった」

とおっしゃるものの、

 

ケアマネージャ側の立場からすると、

「介護度を軽くしよう」

という姿勢が見え見えです。

 

だから、

認定調査のあとの不足事項でヒアリングしてきたときに、

「〇〇って書いてありますが、実際はどうなんですか?」

「(怒)その通りです(怒)」

と何度言い放ったことか(笑)。

最近はかなり減っていますけどね。

 

 

しかし、大きく書けませんが、うわさで聞いたレベルですが、

「排泄介助を一部介助と書くと、それは見守りになります」

と言われたりして、

結果的に要介護2相当の方が、要支援2のままになった方もいました。

 

 

これは福井市ではありませんが、

「〇〇市の場合は」

と言われてしまったのですが、

調査員の問題なのか、市町の問題なのか、

結果的にはわかりません。

 

※変更申請を行い、介護度が同じ場合はその調査の内容を取得したり、調べることができません(泣)

 

 

「介護度を軽くしよう」

という姿勢が見え見えなので、

屈することなく、変更申請を出すしかありません。

 

 

異議申し立てが出来る

要介護度の結果が出たとして、その内容に不満がある場合は、

異議申し立てができます。

※時間の無駄なのでググりません♪

 

 

しかし、大昔に一度やったことがありますが、

結果は変わりませんでしたし、

1か月近く時間がかかります。

利用者本人の状態が悪くなってしまいます。

 

 

それをするくらいなら、

とっとと変更申請をかえればいい、

ということで、

2回も変更申請をかけた

というわけです。

 

 

ほんとは審査会の内容まで踏み込みたいですが、

あまり書くといろいろとあるでしょう。

 

 

シンプルでスムーズな世の中に

こういうやりとり、はっきり言って時間がもったいないです。

 

主治医意見書も悪く書くなんてことが当たり前にならないように、

利用者・ケアマネージャも悪く(介護度が重く)出るように、

認定調査員も役所もそのまま、

受け取ってもらいシンプルでスムーズな世の中になっていくことを切に願います。

 

 

以前本当にひどかった福井市もかなり改善されています。

職場のローテーションってほんとありがたないな、

そう感じます。

 

我々も素直に発信する、

そのように変化も必要です。

 

 

 

SNSでシェアしよう!

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。

ABOUT US

HAYASHI
S49/12/9福井市生まれ。 地元円山小学校区で、有料老人ホームあんしん村とあんのんデイサービスをH18/8から運営する。(カフェはH31/2閉店しデイへ) 富山大学経済学部から東京でエンジニアを7年経験し、帰福して起業。 30歳代で2回の相続体験と、有料老人ホームでの経験から、相続や終活で困らないために終活ケアマネージャとして活動中。 保有資格は介護福祉士、主任ケアマネ、初級シスアド、普通二種免許のため介護タクシーも運営している。 火星人+、ペガサスの奇人変人タイプ(笑)。 特技:マダムキラー、あんしん村の入居者さんから毎日告白されている(笑)