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No4300 (訂正)小浜市の介護認定で「要介護1で2回も変更申請をしたが、時間がかかり本人が亡くなってから要介護5が出た」その2

自室も寒い、はやしです。

 

(訂正)小浜市の介護認定で「要介護1で2回も変更申請をしたが、時間がかかり本人が亡くなってから要介護5が出た」その2

先日アップした、

No4298 小浜市の介護認定で「要介護1で2回も変更申請をしたが、時間がかかり本人が亡くなってから要介護5が出た」の真相は?

 

の記事を書いたところ、

小浜の方からご指摘を頂きました。

 

吉田氏
生前要介護1のご老人が、小浜市で死後に要介護5の認定が届いて問題になっています。
この要介護1の認定は京都と滋賀の判定だそうてす。
小浜市でやっとに要介護5認定受けられたが、その通知が届いたタイミングが悪い。これは改善すべきかと。
ただ、新聞読む限り、小浜市が要介護1の判定していたみたいにしか思えません、悪意を感じさえします。
小浜市の頑張ってくださっている皆さまの心が心配です。

 

ありがとうございました。

そうすると、新聞記事の書き方も

「小浜市が問題」

のように見えてしまいますし、

 

はやしの記事も

「小浜市が問題」

と読み取れてしまいます。

 

改めて訂正します。

審査会を行い、認定結果を出したのは小浜市ではありません。

と。

 

 

短期間で市町村が変わる不思議

吉田さんのコメントを紐解くと、

要介護1の認定は京都と滋賀の判定です

とありますが、さてどう考えればいいでしょうか。

 

 

短期間に複数の市町村がまたがっていて、

その都度変更申請した理由はなんでしょうか。

また、最後小浜市で要介護5の結果が届いたのはなぜでしょうか。

 

 

不思議でしょうがありません。

 

 

認定期間は1年から長くて3年。

となっており、

3回も変更申請を行ったことと、

吉田さんの言葉をそのまま組み入れて、

改めて新聞の記事を読み直すと、

 

 

(新聞では)小浜市に 4/21申請

①京都で要介護1(変更)

認定は 5/27

②滋賀で要介護1(変更)

申請は7/29、調査 8/11、却下は9/3

③小浜で要介護5(変更)

申請は9/3、死亡9/25、結果10/6

のようになると思います。

 

 

介護度が重い=介護の手間がかかっているのに、

要介護5にならなかったのは、

明らかに認定調査で情報が欠落していることと、

 

 

新聞記事にあるように

「目が見えにくいこと」

では悲しいかな介護度は上がらず、

 

「目が見えにくいことでかかる介護の手間が十分伝わらなかった」

ことが大変悔やまれます。

 

 

滋賀と京都で要介護1とどう関連するかわかりませんが、

短期間で住民票を移すときっとややこしいし、

その都度介護保険の申請をするのはさらに家族の負担が増したでしょうね、、、、

本当にお疲れ様でした。

 

 

改めて言います、要介護度は介護の手間です

私も認定調査をするから言いますけれど、

 

「要介護度は介護の手間」であり、

悲しいかな「本人が時間がかかってもできる」なら

「出来る」になってしまいます。

 

もし「本人が出来る」のに、職員がやってしまっていても、

「出来る」とみなす調査員もいるということです。

 

 

介護保険は万能ではない

だから1日8時間、ヘルパーを依頼したと記事に書いてありますが、

この8時間付きっ切りで

・体に触れる介護をしていたか(身体介護)

・掃除・洗濯・調理・買い物などフルで動いていたか(生活援助)

というと、その動いていた時間しか認められませんし、

 

 

そもそも8時間を10日間も、

というプランは作れません。

要介護1ならそれだけで12000単位オーバー、

限度額大丈夫かしら???

 

 

ヘルパーは残念ながら家政婦ではありませんからね、、、、

 

 

後手後手に回る介護保険

要介護度は病気の重さと一致しません。

 

がん末期で余命3か月であっても、

自分で毎日ほとんど動けていれば良くて要支援になってしまいます。

 

がんの初期で病気は軽くても、寝たきりであれば、

要介護4や5になる可能性はあります。

 

 

その方の介護の手間を考えると、

悪くなった時=介護の手間が増えたときに、

言葉を返せば、

その介護の手間が増えた状態で安定しないと、

介護保険の変更申請は行いません。

 

 

そうすると、

やっぱり後手後手に回ってしまう介護保険、、、、、

 

 

ケアマネージャのお守り

そんな私もお守りにしているものがあります。

 

介護保険の認定期間が1年とか2年とかの時期があり、

大変あわただしい時期がありました。

 

1か月に5人も更新が重なり、

毎週担当者会議していた、更新祭のような時期もありました。

 

 

しかし今は期間が3年になり、すっかり落ち着き、

認定調査も月1回もなく平穏な日々ですが、、、、

・逆に平穏な日々が続いてしまい

・何かあるのではないかと不安に思ってしまいます。

 

 

なのでお守りにしているものがあります。

 

それは、

介護保険の変更申請書

これはリアルに手元に置いておきます。

3年の認定期間で何もないわけではありません、

必ず何かあります。

 

 

普段使わなくて済むように、

その時にすぐに提出できるように、

手元に置いておくわけです。

(介護保険証は預かりません、都度です)

 

手元に置いておくと、

「使わなくて済む」と思って安心します。

 

 

現場のケアマネージャも戦々恐々としています。

現場にそぐわない介護度だったり、

デイサービスに行かないご本人だったり、

家族からの要望に沿えなかったり、

 

 

振り回されている日々です。

そんなケアマネージャにも愛の手を、、、、、

お願いいたします。

 

 

 

ちなみに

今回の小浜市の事例をこれ以上深く掘り下げません。

 

家族の想いは複雑でしょうが、

個人情報を取り寄せられるわけでもなく、

限界があるからです。

 

 

ご家族の皆様が平穏に過ごせることをお祈り申し上げます。。。。

 

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ABOUT US

HAYASHI
S49/12/9福井市生まれ。 地元円山小学校区で、有料老人ホームあんしん村とあんのんデイサービスをH18/8から運営する。(カフェはH31/2閉店しデイへ) 富山大学経済学部から東京でエンジニアを7年経験し、帰福して起業。 30歳代で2回の相続体験と、有料老人ホームでの経験から、相続や終活で困らないために終活ケアマネージャとして活動中。 保有資格は介護福祉士、主任ケアマネ、初級シスアド、普通二種免許のため介護タクシーも運営している。 火星人+、ペガサスの奇人変人タイプ(笑)。 特技:マダムキラー、あんしん村の入居者さんから毎日告白されている(笑)