朝からLINE、はやしです。
介護業界は生産性が低い!?厚生労働省の生産性向上資料が秀逸!その2数値目標化しにくい介護業界でも打つ手は無限!
その1,介護現場の生産性について
の記事を書きました。
厚生労働省より、介護現場の生産性を上げるための
事例集が秀逸だ!
という話と、
介護現場が生産性が低い!
と言われたら困る!という話と、
いろいろと放ちました。
その2,
数値目標を掲げさせないで。
各種補助金は当たり前ですし、
生産性向上という名目で動くと言われる、
「数値目標を掲げる」
ということ。
5Sであれば、数値目標化しにくいから、
取り組みしやすいのですが、
この資料を見て、
やれ生産性を3%上げろ!
なんて言い出すのは困ります。
(特に言ってませんが、、、)
もちろん製造業の現場では
当たり前のように行われる原価計算や、
製造時間による製品コストへの反映、
ロス率や不良品率などの計算、
いわゆるトヨタのコツコツ改善!
が製造業で当たり前なのかも知れませんが、
それは機械とか時間とか測定しやすい
事象が多いため出来ること、
歴史が長いから出来ること。
それが介護の現場でなかなか出来ない、
生産性向上を数値目標化する
ことの難しさを、
介護の現場から発信致します。
1.人対人であること
製造業は人対機械のため、
この機械での製品を作成するにあたり、
時間の計算、不良品の計算、
などがしやすいのは、
機械という一定の動かない指標があるから。
介護の現場は人対人であると、
介護職員間でも一つの介護に時間がまちまちなのは、
相手が人だからこそ。
パーキンソン病などあれば、
朝と昼で体の硬さが違うがゆえに、
介護の時間が変わってくる。
またさらにスタッフのスキルにも、
もちろん変わってきます。
2.変化が多くて一定の指標が作りにくい
転倒したり、車椅子になったり、
体調の上下で関わり方が変わる、
そんなこともあるあるです。
だから一定の指標が作りにくいのも、
数値目標を掲げにくいのも事実です。
3.現場にも数値目標化の意識がない
ないと言ったら嘘かも知れませんが、
製造業なら「5S当たり前」
トヨタカンバン方式なら「カンバン当たり前」
アメーバ経営なら「数値化当たり前」
と、当たり前がありますが、
経営者にも現場的にもなかなか数値化の意識がなく
根付くのは時間がかかりますよね。
また女性が多い、と一概には言えませんが、
数字が苦手、という一面もあることでしょう。
4.マニュアルや教育に時間を割けにくい
これは言い訳でしょうが、
時間を割くのが難しいです。
そりゃもちろん、
全体会議や日々の申し送り、伝達を通じて、
全体統一を行っていますが、
なかなか時間を割きにくい。
時間外にやるにしても女性が多いから家庭のことがある。
早く帰してあげたい。
と、否定的な書き方をしましたが、
根底は歴史の深い・長い製造業と比べるのは辞めて欲しい!
と心の底から思いますが、
介護業界だって介護保険が出来てから21年
しか経っていませんからね。
じゃあどんな手があるのか?
私が日々言うのは、
「打つ手は無限だ」
ということです。
だから何かしら方法や打つ手はあるでしょう。
それを捻出というか、
絞り出してみましょう(笑)。
(現時点でアイデア1つくらいしかありませんw)
そんな中で数値目標を掲げるために、
どうしたらいいでしょうか。
1,指標が出来る数値を目標にする
3人分の情報提供書を作るのに30分かかる。
訪問介護の記録を作成するに1枚あたり5分かかる。
日曜日はスタッフが3人だけど、平日は5人、じゃあ何をしている?
というように、指標が出来る数値を目標にします。
「無理だ、出来ない」と思考停止になるのが一番いけません。
だからこそ、比較できるものは何か?
の記事でも書いたように、
ラベルプリンターを導入することで、
申し送りから電子カルテまでの時間を、
1人10分から5分に短縮しました。
こういうことです。
2.探す時間、人に聞く時間を減らす
センサーマットどこ行ったっけ?
301号室のベッドとマットレスちぐはぐだけど
そんな物を探す時間の手間がかかっていませんか?
これを探す時間、探す回数、
スタッフに聞く時間・回数、
というように数値化出来ているものがあります。
これを指標にするとか。
3.スタッフの勤務時間を指標にする
残業が?時間。
平均介護度が○○。
全体の時間が?時間。
といったように、全体で把握する方法があります。
3月の残業時間の合計が30時間として、
改善を行った
4月の残業時間の合計が15時間になったら、
・改善した原因は?
・なぜ減らせたのか?
・利用者の変化以外で何かないか
を全体会議などで考える方法があります。
これも手ですよね。
4.経営の数値を指標にする
MQなどで計算し、
最終利益がどうか。
f/m比率はどうか。
という全体で把握したり、
部門間で計算したり、
していきます。
実際、弊社では部門に分けて部門内でのMQ計算を使い、
利益が出ているのか、
利益が出るためにどこを削るのか、
人件費がどう影響するのか、
1日決算を行ってどうか。
を考えていく時間を作っています。
アナログで数値目標化しにくい介護業界
だからこそ、
デジタルも使える、
IOTだって活きる、
数値目標化出来る!(場面もある)、
としっかり取り組むことで、、、
「ばたばた忙しい現場」
だけで一日や一か月が終わらない日々に致します。
楽しんで参りましょう!
否、楽しむ方法を見つけましょう!
今日もハッピーデイ!
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