おはようレバノン、はやしでノンノン。
No4882 生活福祉資金貸付制度が2年間で330万件、貸与額1.4兆円の35%が返済不可能⁉、貸与後の返済計画・未来予測が出来なければ、、、貸与額を減らすしかない。国庫ばかりに頼るな。
社協の特例貸付1.4兆円
本日の福井新聞にも掲載されていました。
コロナでなにが ⑩社協の特例貸付1.4兆円 「借金」にした政治の責任 償還免除で「給付」化を
(画像にリンク貼ってあります)
コロナ禍で、
・仕事や収入が減った
・生活が立ち行かなくなった
・返済が出来なくなった
と、生活苦に陥り、
社会福祉協議会の生活福祉資金貸付制度を利用したが、
返済できなくなったというものです。
サイトでも書いてありますが、
生活福祉資金貸付制度は、社会福祉法第2条などを根拠に都道府県社協が、(1)低所得世帯(おおむね住民税非課税程度)、(2)障害者世帯、(3)高齢者世帯を対象に、無利子または低利で実施しています。1955年からある制度で、生活再建ツールのひとつとして活用されてきました。
それが
「明らかに返せる見込みのない人にも特例貸付が行われている」
とのことで、
しっかりしたアセスメントや、
ヒアリングをすることで、
返済の筋道を立ててきたのに、、、、
書面だけで簡単に貸付してしまい、
返済できない人激増。
その額がなんと
2年半で約330万件、貸付総額は1兆4000億円
その35%が返済されず、
今後も増えて行くだろう。
というわけです。
未返済金は国庫から出される、
つまり我々の税金から払われる、
というわけです。
自己破産した生活保護の方を担当
私が担当している、
生活保護の方も、
大昔にこの制度を使って、
借入をしていました。
その額なんと、100万円。
とうてい返せるものではありません。
督促状が届いていたため、
他の債務なども調べると、、
・病院費用の支払いが弁護士から督促
・無免許で車を運転した違反金
などあり、
到底返せないという内容です。
よくよく考えてみて下さい。
仕事がなくなったり、
生活困窮の方に、
生活資金を貸与したとしても、
100万円、200万円と貸与しても、
その後の返済計画がきちんとするどころか、
ちゃんと働くなり、
年金が入るなり、
予測をちゃんと考えないと、
絶対に返済など出来ません。
つまり、貸与する金額が大きすぎる。
というのも、問題なのかと。
最大460万円!?
を見ると、、、
資金種類および貸付条件一覧(Word)
のリンクを開いてみたところ、、
○生業を営むために必要な経費、460万円、20年以内返済
○福祉用具等の購入に必要な経費、170万円、8年
○中国残留邦人等にかかる国民年金保険料の追納に必要な経費、513.6万円、10年
○介護サービス、障害者サービス等を受けるのに必要な経費(介護保険料を含む)及びその期間中の生計を維持するために必要な経費、170万円~230万円、5年
明らかに金額に対して、
償還期間(返済期間)が短いように
思えてしまいます。
200万円を10年で借りると、
1年20万円、
月1.7万円、
同じく5年で借りると、
1年40万円、
月3.3万円。
なんとか返せない金額ではないでしょうが、
やはり貸付の額が高すぎる印象です。
貸付した後、
・仕事をちゃんと紹介したかとか、
・仕事をしているかとか、
・収入の状態とか、
・状態の変化を把握しているかとか、
まったくせずに、
書類の郵送だけしている。
なんてこともありそうです。
貸すことはすんなり行い、
その後の生活は自己責任、
なんて、、、返済がうまく行くとは思いません。
コロナ禍でその手続きだけが、
スムーズに行ってしまった、
というわけなんですね、、、(汗)
担当した利用者は自己破産
結局、私が担当した利用者は、
自己破産しました。
車も家も資産らしい資産はありませんでしたし。
それと同時に、
認知症状も出てきたので、
成年後見制度の申請も行いました。
で、免除出来ました。
なによりも生活保護を受けていたので、
法テラス経由で行い、
申し立ての費用も免除でき、
本人にとってはメリットがありました。
・無免許で車を運転した違反金
については、
20万円程度でしたが、
一括で支払う必要があり、
免除出来ないので、、、、
40日程度の交通刑務所に服役し、
生活することで免れました。
この方、独居で自分のことは出来、
身よりの家族も県外にいるので、
自宅で40日いるよりは、、、
交通刑務所にいる方が、
見守りも出来る!
食事も用意してくれる!
とメリットもありましたので(汗)。
現在も、生活保護を受けながら、
生活出来ています。
どんな制度も入り口のみならず、
どんな返済するか、
資格もどう活かすか、
その先を考えられる人は上手に返済出来るでしょう。
しかしながら、
出来ない場合が多いから、
資金を貸与したって、
そもそも出来ないのでこうなるわけです。
(言い方のニュアンスが難しいです)
本当に必要な人にこの制度が活き、
ちゃんと返済出来てよかった!
と、つながる本来の利活用に、
活かされることを期待しております。
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