おはようござセシリー・フェアチャイルド(ベラ・ロナ)、はやしでセシリー。
北陸緩和医療研究会の様子、その2
先日訪問した富山にて、
北陸緩和医療研究会の様子、
特に施設編をお伝えしました。
その中では、
病院での緩和ケア、
在宅での緩和ケア、
ということで、
お話しもあり、大変興味深かったです。
病院での緩和ケア
病院での緩和ケアでは、
緩和ケア病棟での取り組みを発表されました。
例えば、福井済生会病院さんでは、
ホームページにある通りのみならず、、、
(画像にリンク貼ってあります)
自身の取組を全国の標準仕様で採点し、
自身の強みや弱みをとらえ、
さらに高みを目指すべく、
努力されています。
在宅復帰も目標の一つに上がっており、
緩和ケア=最期の場所
と思っていましたが、
最近では2か月で退院するケースもあり、
住み慣れた自宅へ、
難しければ施設へ、
という選択肢が増えてきているのも事実です。
2か月では、、、
実は短すぎます。
なぜなら最期と思って
緩和ケア病棟に入院するも、
2か月で退院する。
と聞いてしまうと、
その後退院し、
自宅での看取りの対応を、、、、
家族の心構え、
訪問診療医の体制づくり、
在宅サポートを整える、
など行います。
我らケアマネージャは、
医療・介護の環境はとっとと構築できます。
しかし、
心の準備が一番追い付かないからです。
ここは個人差があり、
すぐに受け止めて、
体制を組める家族はそういません。。。
在宅での緩和ケア
また興味深かったのは、
富山市内には全国で唯一、
と言われる、
行政が運営するまちなか診療所
がありまして、
3名の若くてガッツある常勤医が
主に富山市内を診察しています。
産後ケアの対応もされているので、
高齢者のみならず、
お子さんなども対象です。
(画像にリンク貼ってあります)
富山の中心市街地、
総曲輪(そうがわ)で、
店舗が次々と閉鎖していく中、、、
大和や映画館もなくなる中、、、
総曲輪小学校の跡地を再開発し、
新しくレガートスクエアとして生まれ変わり、
企業やレストラン、
学校や医師会・看護専門学校など、
様々な活用がされた
珍しい例です。
ランチョンセミナーは池永先生
また美味しいランチを食べながらの話は、
淀川キリスト教病院の
池永先生がお話し頂きました。
ACPや現場の心構え、
家族のケアなど、
様々な方面で話を頂けました。
緩和ケア医師の中では、
神様のような存在の方ですね。
ありがとうございました。
医師の働き方改革が迫る
緩和ケア病棟の医師に関係するかはわかりませんが、
医師全般に、、、
医師の働き方改革が迫っているようです。
昨日運転中にちらりと、
NHKで放送されていました。
(画像にリンク貼ってあります)
年間960時間までとする。
と厳しく法整備されます。
月80時間になりますが、
これは過労死ラインです。
全体の20%にあたる医師が、
960時間を超えて勤務されていますが、
これに上限を設け、
厳しく対処していくとのことです。
現場の医師が、
働き盛りの医師が、
体を壊してはいけません。
医者の不養生が、
こんな面でまかり通ってもいけません。
そのために、、、
リーフレットを見るとこう書いてあります。
主治医を持ちなさい、
と言われながらも地方では
1医師=1医院
が当たり前、
人材豊富な関東とは違いますし、
診療科が違ったら、、、
など不安がぬぐえません。
また、診療時間内にと言われても、
たいていの方は守るし、
分かってて来る方は
申し訳ないと思っている方が多数。
つまり、話を聞いてない方、
そもそも情報が伝わっていない方、
がこれを知るべきです。
本当に伝えるべき方は、、
前の記事でも書きました。
「玉石混合、色々な施設もある中で、
この場にいらした方々は意識がある方。
一方、何もしない、
質の低い施設もある」
と言われる中で、
こちらも同じ。
本当に伝えるべき方がいる、
というわけです。
制度はこうだ、
働き方改革はこうだ、
国は押し付けてくる、
そんな中で、
現場を良くしていこう、
いい職場にしよう、
そういう職場がどんどん増えていくことを、、、、
看取りを行う施設が増えていくことも、、、、
切に願います。
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