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他人の経営計画書をチェックする機会がありました。日本政策公庫の様式ではちょっと甘い、、、想定外を想定すること、手すきのうちに出来ること、一番はDDを行うこと!No5818

おはようこてん

経営計画書をチェックする機会がありました

個人事業主だったか、
法人成りしてすぐの方の、
経営計画書をチェックする機会がありました。

わかりやすいのか、
ベーシックな様式と思えるのが、
日本政策公庫さんの「創業計画書」です。

初めて創業したとき、
資金の融資を依頼しに行くのが、日本政策公庫であり、
多くの創業者が初めての一歩を踏み出すために訪れます。

その時の計画書がこちらになっている、
というものです。

その中にはなんと、
介護サービス業も含まれており、デイサービス開業の計画書も書かれています。

借入金の比率

なのでこれを見ながら、
書くことが出来ますが、、、

ちょっとどころか、
借入金の比率が大きいのではないか?
と心配してしまいます。

全体で1465万円のうち、
自己資金が465万円、
なんと借入だけで1000万円を調達する計算になっています。

ちょっと最初から借入金が大きいのは、心配してしまいます。

といっても私自身も大きな建物を建てたのがしょっぱななので、
後悔する場面もありますが、、、他に相談できる人がいれば、、、

と当時思ったことがあるので、
相談に乗りました。

甘い計画書

そして、内容をよくよく見ていると、
心配な内容が多々あります。

起業時に訪問介護事業者と連携出来ることが決まっており、
それはいいのでしょうが、セールスポイントや販売ターゲットが甘すぎます。

そして競合・市場など、自社を取り巻く状況も甘すぎます。

ちょっと、、、文例とは言え、
参考に出来ないので、少しチェックを入れたくなります。

例1,訪問介護事業所と連携することでニーズに対応できる

これはデイサービス自体のセールポイントが書かれておらず、
ケアマネ事業所におすすめしに行くことが出来ません。

例2,駅前でのチラシ配りやポスティングにより、新規顧客獲得を図る

これも営業先は基本的にケアマネであるべきなので、
付加的に書いてもいいですが、具体的じゃありません。

例3、高齢化率と介護関連の施設が少ない

リサーチがちょっと足りないように思います。

あくまで文例なので、
特別修正しろとかそういう話ではありませんが、、、、

デイサービスの起業家にこの内容で相談したら、
内容が甘くてちょっと・・・と思ってしまいますね。

私も当初、具体的に相談できる人がいれば、、、
と反省していた時もあります。

事業計画書・創業計画書での注意点

事業計画書、創業計画書を作成するときに気を付けるべきポイントがあります。

それは、

例1、熱意を感じられるか

なぜその事業を行うのか、
高齢者が増えるから、ニーズがあるから、は一般的な話。
そこを文章に落とし込み、創業の動機に記載します。

例2,具体的であるか

集客や資金の内訳、事業の内容など、
ある程度具体的であればあるほど、分かりやすいですから、
曖昧な部分を出来る限り排除した、具体的であるかが重要です。

例3、想定外に備える

事業を行っていくと、想定外のことばかり。
資金はじめ、ヒトカネモノが問題になりますから、その想定外を考えておきます。

大抵、思った通りには行かないものですから、、、、
具体的に考えておくと、、、対処ができやすいものです。

事業承継の場合はどうなるのか?

その方の計画書の中には、
事業承継の話が書かれていました。

事業承継の場合、
いわゆる「のれん代」というような、ブランドのみならず、、、、

すでにお客様や仕入れ先・従業員まで引き継ぐケースもありますが、
こういう場合はどうしたらいいでしょうか。

具体的に決まっている場合であっても、
知人家族から譲り受ける場合であっても、

DD、すなわちデューデリジェンスは行う必要があります。
しかも外部の方に行ってもらう、経費も含めることをおすすめします。

なぜなら簿外債務が出てきて、
結果的に自社にマイナスに影響する場合がある、、、可能性が0ではありません。

その辺はググれば色々と出てくるでしょうが、、、、

・会社が連帯保証人になっていたり、
・従業員の未払残業代や退職金が隠れていたり
・仕入れ先や従業員などが継続できるか不明だったり

帳簿上に出てこないリスクが隠れている可能性があるからです。

その場合は私なら迷わず、
福井県事業承継・引継ぎ支援センターに相談し、DDの相談も併せて行います。

なんと先方が60歳以上で、
自分が50歳未満なら、奨励金まで出る、というおまけつきです。
(その他条件があります)

詳しくは奨励金のサイトをご覧ください

日本政策公庫の様式サイトの中にも、
事業承継計画書、というのがあるので、こちらを追加する必要があるでしょうね。

なんにせよ、
事業承継するにも、そのまま鵜呑みにしないで、
自分が必要な情報を、自らの手と足で取りに行く。

のが必要です。

事業を始めてしまうと

そして事業を始めてしまうと、
なかなか時間がなかったり、
動けなかったり、
しがらみに捕らわれたり、

する場面も多々出てきます。

今の内に、、、、
考えられること、
動けること、
集められること、
出来ることを、

事前に行っておく必要があります。

自分が新規事業で「開業計画書」を書いたところで、
きっと漏れもあるでしょうから。。。

書籍を購入するなどして、
全方位的に事業を考え、漏れがなく、詰めが甘いと言われないように、、、、

しないといけませんね。

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ABOUT US
HAYASHI
S49/12/9福井市生まれ。 地元円山小学校区で、有料老人ホームあんしん村とあんのんデイサービスをH18/8から運営する。(カフェはH31/2閉店しデイへ) 富山大学経済学部から東京でエンジニアを7年経験し、帰福して起業。 30歳代で2回の相続体験と、有料老人ホームでの経験から、相続や終活で困らないために終活ケアマネージャとして活動中。 保有資格は介護福祉士、主任ケアマネ、初級シスアド、普通二種免許のため介護タクシーも運営している。 火星人+、ペガサスの奇人変人タイプ(笑)。 特技:マダムキラー、あんしん村の入居者さんから毎日告白されている(笑)