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がんが脳転移した近しい家族がいる方の相談を受けました。医療保険・介護保険両方の制度を活用し、本人の思いや家族の要望を親身に聞いてくれる第三者がいることを確認します。No5912

おはよう西部の子供たち(せいぶのこどもたち)

ガンが脳転移したらどうなるか・・・

ケアマネージャという仕事柄、、、
いろんな相談を受けます。

先日相談を受けました。

70歳代後半の方が・・・
がんが見つかり、脳転移までしているそうなんですが、

そんなときどうするかというと、
とにかく話を聞きます。
あいまいな情報であっても、話を聞きます。
ケアマネージャがいるかどうか、わからなくても、話を聞きます。

そして、、、
一つずつ確認をしていきながら、話を解きほぐしていきます。

重い病気が見つかったとき、
介護が急に必要になったとき、
よくわからない制度を使う場合、

やはり重要なのは・・・

親身になって相談できる第三者がちゃんといるのか?

をしっかり確認します。

介護保険ガイドも使いながら説明します。

急な介護にはケアマネージャ、急な病気も・・

介護が急に必要になったとき、
重い病気が見つかったとき、
介護保険を考えたとき、

やはり親身になってくれるケアマネージャが必要となります。

それはがんが見つかったとき、
でも対象となります。

しかしながら、

病気が重い=介護度が重い、ではありません。

なぜなら、、、、

がん末期と言われながらも、ぴんぴんしているケースや、
病気が軽いのに、歩けないなんてケースもあります。

そんなときに

病気が重いのに、介護度が重くならないのはなんで!?

なんて思われるかも知れません。

それはしょうがありません。
なぜなら、

介護度は、介護の手間を7段階に表したもの

だからです。

ここに介護保険の至らなさがあります。

ようするに

病気の重さ・軽さに関わらず、
日々の中で介護の手間が大きければ、、、介護度が重くなり、
軽ければ、、、介護度が軽くなります。

なので脳転移していても、、、
どのくらい、周囲がお手伝いや介護をしているか、が重要ですし、

申請しても1か月以上かかるので、
介護保険は役に立たないことがある

と切ない事情を説明することもあります。

だからケアマネージャが不要かというと、
そんなことはありません。

在宅でがん末期や、脳転移した場合のフォローしてくれる第三者

主治医がしっかりいてくれるか?
これが重要です。

この方の場合、〇〇病院がかかわってくれている、
ということでしたので、

〇〇病院の〇〇医師、
〇〇病院の訪問看護、
〇〇病院のケアマネージャ

が一体になって動いてくれており、
必要な対応をしてくれている、とのことでした。

急に毎日、病気による看護・介護が必要、
となった場合は、介護保険がなかなか間に合わないことがあるので、
この場合などは医療保険で対応し、

毎日訪問看護が来れるよう、指示書を書いてもらい。
看護・介護が行える環境づくりをします。

医師による診察が必要なので、
訪問診療の体制づくりもします。

〇〇病院の医師が行えない場合は、
在宅で緊急対応を行っている訪問診療医と連携して対応します。

さらに、痛み止めのモルヒネなども必要なので、
在宅に薬を届けたり、説明や分量の調整などが必要なら、、、

薬剤師の居宅療養管理指導や、
医療保険で対応できないかを相談します。

そして同時に介護保険の申請も行い、
明らかに介護度が重くなるようなら、
特殊寝台=介護ベッドのレンタルや、
吸引機やカテーテルといった物品の手配も行います。

こうして関係者が増えていくので、、、
関係者間で連携したり、
情報共有したり、
していくために、ケアマネージャが必要というわけです。

家族がぽろり、、、「いつまで続くのか?」

そして話を聞いていくと、
娘と二人暮らし、
その娘さんも不定期な仕事をしており、
忙しい様子。

その娘さんが・・・心配しているのは、

いつ、何があっても覚悟はしています。
ただ、、、この状態がいつまで続くのか?

を懸念されていました。

1か月くらいなら、ある程度ガマンできるでしょう。
しかしながら、

1年、3年、続くのであれば、
働き方や考え方を少し変えなければいけません。

ようするに、

・短距離走で1kmを早く走るのか
・長距離走を見越してペース配分を考えるのか

これを考えないと、
途中で息切れして、家族が先に倒れてしまいます。

それではいけません。

そのために、、、
アドバイスするとしたら、

いつでも病院に入退院できる体制づくりをする。
ショートステイなどを手配できるようにする。

と家族が休憩できる体制づくりまでアドバイスして・・・・

話を聞いてくれてありがとうございました。
安心できました。その方に伝えます

と帰って行かれました。

ご本人は近しい家族だそうで、
協力体制をしっかり整えていました。

短距離走なのか、
長距離走なのか、
それを知れただけでもいいのかもしれません。

もちろんそんな簡単にわかるものでもありません。

重要なのは、

本人がどこにいたいか、自宅にこだわるのか、ある程度入退院も大丈夫なのか。
家族はどうしてあげたいのか。

そんな本音ベースで相談をするに、、、
ケアマネージャや訪問看護師が第三者として関わることで、

道は見えてきます。

「先はさほど長くない」

私が担当ケアマネージャで、
利用者の直近の家族にだったら、あまり言いませんが、、、

単に相談を受けただけですから、
こちらも少しストレートに伝えます。

林「脳転移してると、さほど長くはないですよ。
1年後・3年後も同じ状態かというと、そんなことはありませんよ」

とストレートに伝えました。

もちろん余命や状態など、
見えないことは多々ありますが、、、

がんが脳転移までしたら、、、
一般的には緩和ケア病棟、すなわちホスピスが濃厚です。

しかしながら、そこまで病気が進んでいるのであれば、
さほど長くはありません。

そんな話も伝えます。
伝えてもらいます。

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ABOUT US
HAYASHI
S49/12/9福井市生まれ。 地元円山小学校区で、有料老人ホームあんしん村とあんのんデイサービスをH18/8から運営する。(カフェはH31/2閉店しデイへ) 富山大学経済学部から東京でエンジニアを7年経験し、帰福して起業。 30歳代で2回の相続体験と、有料老人ホームでの経験から、相続や終活で困らないために終活ケアマネージャとして活動中。 保有資格は介護福祉士、主任ケアマネ、初級シスアド、普通二種免許のため介護タクシーも運営している。 火星人+、ペガサスの奇人変人タイプ(笑)。 特技:マダムキラー、あんしん村の入居者さんから毎日告白されている(笑)