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毎日父から電話があって困ってる、と娘さんから悲痛な連絡で行ったのは、福井市元気度調査・長谷川式スケール、さらには脳神経クリニックや地域包括との連携を。ケアマネの本当の仕事とは。No5950

おはようあかちゃんまんの母親

ご家族から相談を受けました

先日、担当している方のご家族から相談を受けました。

一人暮らししている父が、自分がいないと毎日電話かけてくるんで、負担なんです・・・
物忘れが一気に進んだのか、心配で。

と娘さんから悲痛な連絡あり、
話をお聞きしていました。

なので何か別件で近くにお寄りの時に、、、
対面で話をしました。

行ったのは、
対面による聞き取りや各種テストです。

知らない相手ではないので、
そこは温和に話をしながら、、、なんとここまでできた!

という内容です。

1,ヒアリング

まずは話をします。
家族とやんわりと話をしながら、ご本人とも話をしていきます。

家族の状況は、子供が長女のみ、定期的に福井と県外を行き来されています。
最近、毎日のように電話があり、その時間は朝昼夕とまちまちで、何度も聞いてくる内容は「寂しい様子」が伝わります。

ご本人にもヒアリングし、食事や買い物、日常生活で困っていることはないか、相談にのります。

年齢は90歳を超え、車は乗らないものの、バスに乗って駅前に行ったり、周囲に買い物に行くなど、日常生活は送れています。
認知症はなさそうでした。

また、最近頭の検査をしているか、を聞いたところ、
明確な回答を得られています。

2,地域包括支援センターの関わり

地域包括支援センターの関わりがあるのか、
独居になることを伝えているのか、というと、しっかり伝わっていました。

把握されているようです。

3,元気度調査

福井市には元気度調査がありまして、
ようするにチェックリストなんですが、、、

付加的な内容を加えて、
そのまま受診券になります。

実施したところ、
あたまの元気度調査は、点数が「3点以上」だったので、
脳神経クリニックを紹介しました。

からだの元気度調査、すなわちチェックリストを実施しましたが、
事業対象者になるほどでもありませんでした。

※事業対象者とは・・・65歳以上の方で、心身の状況、そのおかれている環境その他の状況から、要支援(要介護)状態となることを予防するための援助を行う必要があると「基本チェックリスト」の実施により該当した方をいいます。
要支援より軽い方を指し、介護保険の申請まで行かない方が該当します。

そんなときはどうしたらいいでしょうか。
関係性があるので、そのまま続けます。

4,長谷川式スケール(HDS-R)

いきなり!、
と思うかもしれませんが、長谷川式スケールを行ってしまいます。

少し忘れることはあるものの、
20点を下回ることもなく、認知症の症状はありませんでした。

4,診断

ここまでの結果、

あなたは認知症ではありませんよ!

医師ではないので、診断することは出来ませんので、、、

・脳神経クリニックの予約をお願いし、受診を依頼しました。
・担当する地域包括支援センターにコピーを渡すこととしました。

5,脳神経クリニックでは

症状や困っていること、今回のテストの内容を踏まえ、、、、
相談してもらい、必要時内服の処方などもお願いします。

予防的に認知症の薬を処方してもらうこともあります。

認知症は完治する病気ではありません。
服薬することで、症状の進行をゆっくりにする方法もあります。

ただし、内服の処方は先生の判断ですから、
処方されないケースもあります。

ケアマネージャの仕事は抱え込む×

そんな介護保険も申請できない、
事業対象者の対象にもならない、
そんな方を目の前にしたケアマネージャなら、どうしたらいいでしょうか。

普通のケアマネージャなら、
地域包括支援センターに連絡して終わり。

というところですが、林の場合は違います。

1,本人の携帯電話の電話帳に

本人の携帯電話の電話帳に、

・地域包括支援センター
・あんしん村の連絡先

を登録しました。

しかも、、、地域包括さんごめんなさい。
電話帳の一番上に。。。

連帯責任で(笑)、私の連絡先も登録します。

2,ビデオ通話などを検討する

毎日のように電話がかかってきて不安なのであれば、、、
対応策があります。

であれば、
娘さんの方から一日一回先に電話するとか、
ビデオ通話ができる環境を用意するとか、

をおすすめしました。

3,近所の親戚や頼める方

話を聞くと、近所に親戚がいて、
いろいろと対応してくれています。

直接血縁関係ではないものの、
動いてくれます。

ここまで書いて分かるでしょうが、
ケアマネージャの仕事は「抱え込むこと」ではなく、、、

「連携すること」です。

なので普段から本人・家族と関係性を持つのみか、、、、

地域包括支援センターや、
ケアマネ同士で連絡・連携することで、
必要なときにお客様だって紹介してしまいます。

仕事は辞めないで

そんなケアマネージャ同士で持っている、
共通の価値観として、、、、

家族がワーキングケア、
すなわち、仕事をしながら介護をしている場合、、、、

仕事はすぐに辞めないでください、
あくまで最終手段と思ってくださいね

そうお伝えしています。

それはこれまでの仕事と介護の両立について、
産業ケアマネージャについて、
いろいろと書いてきましたが、、、

などで得た情報や、
各種専門家から聞いた話をまとめると、

結論、仕事をしながら適度な距離感を保ちながらのほうが、長続きできる。
仕事を辞めて隣にいると、仕事も介護も長続きできない。

というデータがしっかりあるからです。

同居して介護することももちろん否定しませんが、

つまりは適度な距離感が、、、、
お互いにとってストレスなく、疲弊なく、
生活を長く続かせ、質を上げることが出来ている。

ことがわかっている。

からでした。

今回の娘さんのケースでいうと、
県外にずっとい続けることもできない、
福井に戻ることもできない。

それは配偶者や家のこと、
仕事のこと、様々な事情があって現在の体制になっています。

大きく変化させる必要はなく、
まずは今の生活スタイルで出来ることを、、、、

最大限見つけていきます。

ケアマネージャはそのお手伝いをするために、
参謀のような役割です♪

ありがたやありがたや。

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ABOUT US
HAYASHI
S49/12/9福井市生まれ。 地元円山小学校区で、有料老人ホームあんしん村とあんのんデイサービスをH18/8から運営する。(カフェはH31/2閉店しデイへ) 富山大学経済学部から東京でエンジニアを7年経験し、帰福して起業。 30歳代で2回の相続体験と、有料老人ホームでの経験から、相続や終活で困らないために終活ケアマネージャとして活動中。 保有資格は介護福祉士、主任ケアマネ、初級シスアド、普通二種免許のため介護タクシーも運営している。 火星人+、ペガサスの奇人変人タイプ(笑)。 特技:マダムキラー、あんしん村の入居者さんから毎日告白されている(笑)