おはようござファドゥーツ、はやしでゥーツ。
恐竜イグアノドンの15センチのとがった化石は当初、角と思われたが、結果的に親指と断定?、限られた情報から徐々に情報が得られて、その方の全体像が見えてくる。だけど○○はだめよ。 No5117
恐竜イグアノドン
恐竜のイグアノドンを、
ご存じでしょうか。
親指の爪が
特徴的な草食動物です。
イグアノドンと命名される前、
一番最初に化石が見つかった時、、、
歯の化石と共に見つかったのが
15センチ程度の
とがった部分の化石でした。
これを見て、
「イグアナの歯」
を意味する、
イグアノドンという命名がついた恐竜ですが、
この15センチ程度の
とがった部分の化石、
これがどこの部位にあるか?
は謎でした。
角か指か
を見ていると、
見つかったこの15センチの
とがった化石は、
当初角だと
思われていたようで。
見つけた人のスケッチが、
物が語っています。
その後、
全身と思われる化石が見つかり、
結局、親指の説が広がり、
親指ではないか、
と推定されたというもの。
角か指か目的は?
じゃあこの角か、鋭い指か、
を考えた時に
「肉食恐竜から身を護るため」
という説もあったが、
結局草食恐竜だから
「草を切ったりなど生活のため」
という説が有名だったそう。
確かに、
トリケラトプスのように角が立派であれば、、、
肉食恐竜と太刀打ち出来たことでしょう。
しかしながら、全長に対して、
15センチしかないというのは、、、
肉食恐竜と対峙するには
弱すぎますよね。
ここで言いたいのは、
「15センチのとがった部分や歯の化石から、全体を想像する想像力」
「角か指か、徐々に化石が見つかり想像する力」
が面白いな、
と思ったこと。
90才男性、要介護1
ショートステイや有料老人ホームを
運営してきて、最初に情報提供を
受けたときに、
「90才男性、要介護1」
と聞いただけで、
全体像が想像できます。
要介護1だから、、、、
・少しの認知症があるのでは。
・独居の可能性
男性だから、、、、
・なんとか生活してきたが、施設を検討している
・周囲にサポートする人がいないか、もしか遠い?
家族との関わりは、、、、
・薄いかも。
なんて勝手に想像しちゃいます。
つまり、
イグアノドンのとがった骨の化石が
見つかったことで全体像を勝手に
想像したように、、、
限られた少ない情報だけで、
全体像が想像出来てしまった。
というわけ。
追加情報でさらに全体像が見える
最初の段階で得た情報が、
その後の話を聞いていくと、
さらに分かっていくわけ。
聞いていくと、
・娘さんと二人暮らし
妻は1年ほど前に死別し、
二人暮らしが少しずつ難しくなった。
・年収が少しはある
年収も多少はあるがゆえに、
早いうちに施設を検討するために
ショートステイを考えた
・病気がある
前立腺など泌尿器科はじめ、
血圧などで受診、
予後がよくない可能性もあり。
なんて追加情報が
分かるからこそ、、、
さらに全体像が見えてきた。
というわけです。
その後、見学などを通じて、
「入所しても、定期的に自宅に帰りたい」
「県外の家族が定期的に面会に来たい」
「大きい病気が過去にあり、○○病院に受診歴がある」
「嚥下がよくなく、食事は軟飯またはお粥、おかずは一口大で、アレルギーなし」
「若い頃の職業は」
「夜間の様子は」
などなど、
追加情報や、
その方を見るにつけ、
全体像が見えてきます。
ショートステイ利用時
さらには実際利用した時に、
・家族が知らない夜間の様子
・自宅以外で泊まった時の様子
・他人との関わり方
・薬の飲み方や効き方
などが見えてくる、
というわけ。
この方の話ではありませんが、
要介護3のご夫婦利用があったら、
まぁ大変だった(汗)
なんてこともあり、
いくら事前情報を聞いたり、
いくら面談したり、
いくら情報を集めても、
実際とは違う、
なんてことは多々あるよ、
という話です。
事前情報と違って当たり前
そこで
「違うじゃないか!」
なんてイライラしてても、
しょうがありません。
高齢者との関わりは、
「聞いてないことがあって当たり前」
「状態変化は当たり前」
そんな姿勢でないと、
仕事になりません。
「何かトラブルがあるのでは?
何か問題を起こすのでは?」
なんてあら捜しより、
その中で、、、
「思っていたより、夜は落ち着いていてくれた」
と良かった探しをする方が、
よほど生産的です。
決めつけは危険
要介護1だから認知症がある、
なんて決めつけるのは
よくないです。
事前情報で決めつけ、
考えに固執することが
一番よくないことです。
だから、
「もっと情報くれくれ!」
と自ら取っていく、、、、
姿勢はある反面
「この人はこうだ」
と決めつけず、
柔軟な心持で、
接していきたいものです。
コメントを残す