おはようチョコおばけ
はやしが特別養護老人ホームの理事長になったら、、、小さいことからじゃなく、がっつり手をかける必要がある法人。問答無用で聖域に踏み込む必要あり。 No5592
はやしが特別養護老人ホームの理事長になったらこうする
先日のブログで、
はやしが特別養護老人ホームの理事長になったらこうする。
そんな記事を書きました。
非営利団体だと、
情報がきちんと公開されており、
財務諸表を閲覧することが出来ます。
なのでその法人情報をいろいろと見ていましたが、
なんと2割も売上が下がっていました。
ざっくり言うと、
1.2億円が1億円に。
10億円が8億円に。
我らがサービス業の場合、
売上=ほぼ仕入れ無の粗利
ですから、
1.2億円が1億円と2千万も下がったりすると(約2割)、
そうとうしんどいことになります。
もちろん事業は赤字、
赤字の額もそこそこでした。
そして経費の中を見ていくと、、、
70%近い人件費、
高額な業務委託費、
上がり続ける水道光熱費、
そして足りずに取り崩す○○預金?(名称不明)
その取り崩す額が大きいので、
このままではいずれ預金を食いつぶし、資金ショートを起こしてしまいます。
まずは赤字の原因を突き止める
自分が理事長になったり、
コンサルで関わることになれば、
まずは赤字の原因を突き止めます。
年商が億単位でありますが、、
その割に、、、現預金が少ない。
本来であれば○か月分の人件費くらいはプールする、、、、
はずが出来ていません。
あれれ、大丈夫?、この法人。
なので、赤字の原因を突き止める、
すなわち、バケツの穴をしっかり防ぐ必要があります。
その手法は、
以前このブログでも書きました、
こんな時は、
小さい手を打って様子を見ていこう、、、、
なんて悠長なことは言っておられず、
出来ることすべてを行っていく必要があります。
つまり、
○PLの確認
売上の拡大
仕入れの削減
経費の削減
利息の削減
○BSの確認
現預貯金の増加
負債の減少
内部留保の拡大
BSのスリム化
と打てる手すべてを行っていく必要があります。
ここまでくると、
大きな変革を求められており、
今まで通りで、
変わりたくない、
なんて言い訳は通じません。
業績回復の手順
売上を上げたい、
居室の空きを埋めたい、
と思うのに出来ない、
のはまさしく人手不足からです。
であれば、業績回復の手順は、
①売上の拡大
ではなく、
①職員の確保
から始める必要があります。
求人の見直し、
退職者を減らす、
働いている人の意識改革、
などを行っていく必要があり、
肝心の売上や数字の確保については、
その先になりますが、
①職員の確保、
が十分でなくても、
②売上の拡大、
を行う方法があります。
それはもちろん・・・・テクノロジーの活用しかありません。
少ない人手で見守りや、
巡視などを行う必要がありますからね。
そしてもちろん・・・・事務方などのバックオフィスも同じです。
介護の現場が効率化したのに、
バックオフィスが効率化してなければ、意味がありません。
行動しない経営陣・現場
そして問題なのは、
問題提起したり、
業績回復の手順を示したり、
具体的にこうする、、、、
と示しても、
経営陣や現場、バックオフィスが、
変わらないと、
危機感を持たないと、
行動しないと、
変わりません。
だからこう伝えてあげます。
冷たいし、
ドライでしょうし、
聞いてる側はしんどいでしょうが、
事実ですから、伝える必要があります。
しかしながらこの記事は自分が理事長になったのならば。
という前提であれば、
とにかく手を付けるしかありません。
対策を進めていくしかありません。
逆に言うと、そこまでしないと、
この施設・法人は変わらないのではないでしょうか。
聖域に踏み込む
そして忘れてはいけないのが、
必ず行うこととして、聖域に踏み込むことです。
年額結構な金額の
業務委託費を支払っていました。
また理事長報酬も高額であれば、、、
そういった聖域、
触れてはいけないところに、
踏み込む必要があります。
例えば業績悪化により、
理事長報酬も一部カット、
最低でも20%はカットする必要があるでしょう。
業務委託費も内容を精査し、
業者毎、業務内容に踏み込み、
自前で出来ること、
安い業者に変更すること、
など、
出来ることを行っていく必要があるのです。
従業員の賞与は削減もせざるを得ないでしょう。
その反面、
手を付けてはいけない箇所もあります。
それは従業員の給与だったり、
給与や取引先の支払いを伸ばすことなど、
やってはいけないこともあります。
そこまでひっ迫してるのか、、、
というとそれくらいのレベルです。
まぁ自分が理事長になることはもちろんありませんが、、、
変革するなら相当な痛みを伴うことは、
覚悟しておく必要があるでしょうね。
と書いたら、、
成り行きで連載になりました(笑)
つづく
新型感染症が来て、半年間の行動制限などが出た場合、、、、
災害などで大変な事態になった場合、、、
最悪その直後に資金が足りなくて、法人が飛ぶかも知れませんからね。
それでいいんならいいですけど。