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夫パーキンソン病、妻認知症で関わって10年!、私のケアマネ人生を共に育成してくれた基本的な考えは「認知症だけど」と可能性を見出せたこと。明るく支えてくれたお嫁さんにも感謝感謝感謝。その2No5750

おはよういしうす和尚

その1記事を書きました

10年かかわった、夫と妻のケアマネージャとして、
思い出すも涙なんですが、、、、

その1記事を書きました。

書ききったのですが、
文字数計算したら、なんと4000文字(汗)。

思いは尽きませんね♪
だから2分割させてもらいました。

支援経過が30ページ

そして担当が終了すると、
念のため支援経過を紙で印刷して他の紙書類と一緒に束ねてバインダーを外すんですが、、、

なんと、30ページ以上になった、
と担当ケアマネが言っていました。

と言っても、kintoneに移行したのが2022年以降ですから、、、、、
それより以前を考慮するともっとあります。

ちなみにkintoneから支援経過だけを印刷することが出来ますが、
その場合はこの様式になります。

レポトンUを使い、帳票として出力します。
セルを結合した状態だと、高さが可変にならないので、、、、

右側の印刷されない範囲に出力し、
参照しています。

これをレイアウト印刷し、1枚に2ページを治める形にしています。

同居の妻のケアプラン

当時は要支援だったし、
物忘れも少しあった程度ですが、日常的に問題はありません。

真面目な性格だし、夫を支えて一筋!
だった本人妻は、あまり楽しみもなく、
家の前の畑を気まぐれに行っていた。。。。

夫と(たまに)ケアマネが行うリハビリも横で見ながら、、、、
お誘いするも、、、

奥様

私はいやよ~~~(笑)

と新しいことや、
体を動かすことには割と否定的でした。

あとあと考えてみると、

  • 新しいことにチャレンジしない
  • 周囲に興味関心がない
  • 真面目で趣味が少ない
  • 打ち込めることがない

そんな方は、わりかし認知症になりやすい傾向があります。

介護保険の申請当初は要支援だったため、
週1・2回だったデイサービスも、、、

のちのち、認知症が徐々に悪化していき、
結果的には週6回通い、
限度額を超えても行って頂くことが、、、
特にお嫁さんの助けになることもあり、利用していました。

デイサービスデイサービスデイサービスデイサービスデイサービスデイサービス

運動はあまり好きじゃない、
と言いながらも、お気に入りの男性スタッフから誘われると嬉しそうに、、、、
笑顔で個別機能訓練は行っていたものの、

当時から

「となりの人が悪口を言う」
「ダブルともこ、だからと席を決められ窮屈で」
「夜に独り言を言い続けている」

と被害的や昼夜逆転のような、
典型的な認知症状が現れていました。
※ともこさんは仮名です、たまたま同じ名前の二人の席がいつも隣同士でした。

認知症だけど

そういう時の周囲の反応、
家族の反応、
デイサービスの介護士の反応は、
しょうがないんですけど、

「認知症だから

と見てしまい、
そんな関わりをしてしまうことがあります。

これはある意味しょうがなくて、
家族などは毎日疑われたり、
毎日罵られたりしたら、

気持ちのやり場がなくて、
いらいらしたり、暴力を振るったりする方もいます。

しかしながら、お嫁さんとは、
喧々諤々(けんけんがくがく)と言い合いしながらも、、、、
日々を暮らしていましたから、
もう聖人君主だ!

と思うような明るいお嫁さんなのです。

私の仕事は月1回モニタリングで訪問し、
本人の話、
お嫁さんの話、
を聞くのが楽しみで、いつも明るく過ごして下さり、
丁寧にお迎えして下さるお嫁さんに助けられていました。

しかしながら

「認知症だけど

と感じる場面があったのは、、、、
モニタリングの合間でした。

ご本人がデイサービスの献立で、

奥様

毎日かぼちゃが出るんです

と被害的な訴えをしながら、
お嫁さんに「そんなことはない」と突っ込まれながらも、
私も「味付けや調理方法は変わるよ~~」と言いながらも、
訴えてこられたのですが、

そんなに献立のことが気になるなら、
と宿題を出しました。

はやし

じゃあ、そんなに気になるなら、、、
来月来た時に献立の話を聞くから、
思い出してね、
私から話題降らないからちゃんと思い出してよ。

と意地悪な話をしたら、、、、

来月、、、、、
訪問時に、はやしが、、、
「ほら、あの話したね、宿題なんだっけ?」ととぼけて聞くと、、、

奥様

献立の話やったね、
はやしさん思い出したよ

と、くったくのない笑顔で、
会話してくれ、気が付けば何か国も旅行に行った話をしてくれ、
うれしそうな笑顔で話しておられました。

「認知症」=覚えられない

とラベリングしそうな、
決めつけそうな場面ですが、

私の中では、

「認知症だけど

と可能性が広がる瞬間だったことを、
しっかり鮮明に覚えています。

パーキンソン病と認知症

世の中には、パーキンソン病と、認知症と、
病気で困る方々がいるのも事実です。

パーキンソン病だと、レピー小体型認知症を併発する場合もあります(泣)(泣)(泣)

しかしながら、

25年間パーキンソン病にかかりながらも、
なんとか自力で出来ていた夫、

認知症になりながらも、
1か月前のことをちゃんと覚えていた妻。

人間の可能性を確信したご夫婦から、
学び得たことは病気のことのみならず、
ヤール3や難病、世帯分離などの話もあり、

たくさんのことをケアマネージャとして学ばせて頂けました。
このご夫婦から気付いたことは、

何よりもまず、
近くにいるケアマネージャが、

ご本人たちを認め、笑顔を引き出し、
可能性を見つけてあげることが大事です。

「パーキンソン病だから
「認知症だから

と決めつけるのじゃなく。

「パーキンソン病だけど
「認知症だけど

と周囲の理解を切実に願います。
それは近い他人である、ケアマネージャだからこそ、すべきことだと実感しています。

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ABOUT US
HAYASHI
S49/12/9福井市生まれ。 地元円山小学校区で、有料老人ホームあんしん村とあんのんデイサービスをH18/8から運営する。(カフェはH31/2閉店しデイへ) 富山大学経済学部から東京でエンジニアを7年経験し、帰福して起業。 30歳代で2回の相続体験と、有料老人ホームでの経験から、相続や終活で困らないために終活ケアマネージャとして活動中。 保有資格は介護福祉士、主任ケアマネ、初級シスアド、普通二種免許のため介護タクシーも運営している。 火星人+、ペガサスの奇人変人タイプ(笑)。 特技:マダムキラー、あんしん村の入居者さんから毎日告白されている(笑)