おはよう西部の子供たち(せいぶのこどもたち)
ガンが脳転移したらどうなるか・・・
ケアマネージャという仕事柄、、、
いろんな相談を受けます。
。
先日相談を受けました。
70歳代後半の方が・・・
がんが見つかり、脳転移までしているそうなんですが、
。
そんなときどうするかというと、
とにかく話を聞きます。
あいまいな情報であっても、話を聞きます。
ケアマネージャがいるかどうか、わからなくても、話を聞きます。
そして、、、
一つずつ確認をしていきながら、話を解きほぐしていきます。
。
重い病気が見つかったとき、
介護が急に必要になったとき、
よくわからない制度を使う場合、
やはり重要なのは・・・
親身になって相談できる第三者がちゃんといるのか?
をしっかり確認します。
。
介護保険ガイドも使いながら説明します。

。
急な介護にはケアマネージャ、急な病気も・・
介護が急に必要になったとき、
重い病気が見つかったとき、
介護保険を考えたとき、
やはり親身になってくれるケアマネージャが必要となります。
。
それはがんが見つかったとき、
でも対象となります。
。
しかしながら、
病気が重い=介護度が重い、ではありません。
なぜなら、、、、
がん末期と言われながらも、ぴんぴんしているケースや、
病気が軽いのに、歩けないなんてケースもあります。
そんなときに
病気が重いのに、介護度が重くならないのはなんで!?
なんて思われるかも知れません。
。
それはしょうがありません。
なぜなら、
介護度は、介護の手間を7段階に表したもの
だからです。
ここに介護保険の至らなさがあります。
。
ようするに
病気の重さ・軽さに関わらず、
日々の中で介護の手間が大きければ、、、介護度が重くなり、
軽ければ、、、介護度が軽くなります。
。
なので脳転移していても、、、
どのくらい、周囲がお手伝いや介護をしているか、が重要ですし、
申請しても1か月以上かかるので、
介護保険は役に立たないことがある
と切ない事情を説明することもあります。
。
だからケアマネージャが不要かというと、
そんなことはありません。
。
在宅でがん末期や、脳転移した場合のフォローしてくれる第三者
主治医がしっかりいてくれるか?
これが重要です。
。
この方の場合、〇〇病院がかかわってくれている、
ということでしたので、
〇〇病院の〇〇医師、
〇〇病院の訪問看護、
〇〇病院のケアマネージャ
が一体になって動いてくれており、
必要な対応をしてくれている、とのことでした。
。
急に毎日、病気による看護・介護が必要、
となった場合は、介護保険がなかなか間に合わないことがあるので、
この場合などは医療保険で対応し、
毎日訪問看護が来れるよう、指示書を書いてもらい。
看護・介護が行える環境づくりをします。
。
医師による診察が必要なので、
訪問診療の体制づくりもします。
〇〇病院の医師が行えない場合は、
在宅で緊急対応を行っている訪問診療医と連携して対応します。
。
さらに、痛み止めのモルヒネなども必要なので、
在宅に薬を届けたり、説明や分量の調整などが必要なら、、、
薬剤師の居宅療養管理指導や、
医療保険で対応できないかを相談します。
。
そして同時に介護保険の申請も行い、
明らかに介護度が重くなるようなら、
特殊寝台=介護ベッドのレンタルや、
吸引機やカテーテルといった物品の手配も行います。
。
こうして関係者が増えていくので、、、
関係者間で連携したり、
情報共有したり、
していくために、ケアマネージャが必要というわけです。
。
家族がぽろり、、、「いつまで続くのか?」
そして話を聞いていくと、
娘と二人暮らし、
その娘さんも不定期な仕事をしており、
忙しい様子。
。
その娘さんが・・・心配しているのは、
いつ、何があっても覚悟はしています。
ただ、、、この状態がいつまで続くのか?
を懸念されていました。
。
1か月くらいなら、ある程度ガマンできるでしょう。
しかしながら、
1年、3年、続くのであれば、
働き方や考え方を少し変えなければいけません。
。
ようするに、
・短距離走で1kmを早く走るのか
・長距離走を見越してペース配分を考えるのか
これを考えないと、
途中で息切れして、家族が先に倒れてしまいます。
それではいけません。
。
そのために、、、
アドバイスするとしたら、
いつでも病院に入退院できる体制づくりをする。
ショートステイなどを手配できるようにする。
と家族が休憩できる体制づくりまでアドバイスして・・・・
。
話を聞いてくれてありがとうございました。
安心できました。その方に伝えます
と帰って行かれました。
ご本人は近しい家族だそうで、
協力体制をしっかり整えていました。
。
短距離走なのか、
長距離走なのか、
それを知れただけでもいいのかもしれません。
もちろんそんな簡単にわかるものでもありません。
。
重要なのは、
本人がどこにいたいか、自宅にこだわるのか、ある程度入退院も大丈夫なのか。
家族はどうしてあげたいのか。
そんな本音ベースで相談をするに、、、
ケアマネージャや訪問看護師が第三者として関わることで、
道は見えてきます。
。
「先はさほど長くない」
私が担当ケアマネージャで、
利用者の直近の家族にだったら、あまり言いませんが、、、
単に相談を受けただけですから、
こちらも少しストレートに伝えます。
。
林「脳転移してると、さほど長くはないですよ。
1年後・3年後も同じ状態かというと、そんなことはありませんよ」
とストレートに伝えました。
。
もちろん余命や状態など、
見えないことは多々ありますが、、、
がんが脳転移までしたら、、、
一般的には緩和ケア病棟、すなわちホスピスが濃厚です。
。
しかしながら、そこまで病気が進んでいるのであれば、
さほど長くはありません。
そんな話も伝えます。
伝えてもらいます。
コメントを残す