おはようあかちゃんまんの母親
ご家族から相談を受けました
先日、担当している方のご家族から相談を受けました。
一人暮らししている父が、自分がいないと毎日電話かけてくるんで、負担なんです・・・
物忘れが一気に進んだのか、心配で。
と娘さんから悲痛な連絡あり、
話をお聞きしていました。
。
なので何か別件で近くにお寄りの時に、、、
対面で話をしました。
行ったのは、
対面による聞き取りや各種テストです。
。
知らない相手ではないので、
そこは温和に話をしながら、、、なんとここまでできた!
という内容です。
。
1,ヒアリング
まずは話をします。
家族とやんわりと話をしながら、ご本人とも話をしていきます。
家族の状況は、子供が長女のみ、定期的に福井と県外を行き来されています。
最近、毎日のように電話があり、その時間は朝昼夕とまちまちで、何度も聞いてくる内容は「寂しい様子」が伝わります。
ご本人にもヒアリングし、食事や買い物、日常生活で困っていることはないか、相談にのります。
。
年齢は90歳を超え、車は乗らないものの、バスに乗って駅前に行ったり、周囲に買い物に行くなど、日常生活は送れています。
認知症はなさそうでした。
また、最近頭の検査をしているか、を聞いたところ、
明確な回答を得られています。
。
2,地域包括支援センターの関わり
地域包括支援センターの関わりがあるのか、
独居になることを伝えているのか、というと、しっかり伝わっていました。
把握されているようです。
。
3,元気度調査
福井市には元気度調査がありまして、
ようするにチェックリストなんですが、、、
付加的な内容を加えて、
そのまま受診券になります。

実施したところ、
あたまの元気度調査は、点数が「3点以上」だったので、
脳神経クリニックを紹介しました。
。
からだの元気度調査、すなわちチェックリストを実施しましたが、
事業対象者になるほどでもありませんでした。
※事業対象者とは・・・65歳以上の方で、心身の状況、そのおかれている環境その他の状況から、要支援(要介護)状態となることを予防するための援助を行う必要があると「基本チェックリスト」の実施により該当した方をいいます。
要支援より軽い方を指し、介護保険の申請まで行かない方が該当します。
。
そんなときはどうしたらいいでしょうか。
関係性があるので、そのまま続けます。
4,長谷川式スケール(HDS-R)
いきなり!、
と思うかもしれませんが、長谷川式スケールを行ってしまいます。

少し忘れることはあるものの、
20点を下回ることもなく、認知症の症状はありませんでした。
。
4,診断
ここまでの結果、
あなたは認知症ではありませんよ!
医師ではないので、診断することは出来ませんので、、、
・脳神経クリニックの予約をお願いし、受診を依頼しました。
・担当する地域包括支援センターにコピーを渡すこととしました。
。
5,脳神経クリニックでは
症状や困っていること、今回のテストの内容を踏まえ、、、、
相談してもらい、必要時内服の処方などもお願いします。
予防的に認知症の薬を処方してもらうこともあります。
認知症は完治する病気ではありません。
服薬することで、症状の進行をゆっくりにする方法もあります。
ただし、内服の処方は先生の判断ですから、
処方されないケースもあります。
。
ケアマネージャの仕事は抱え込む×
そんな介護保険も申請できない、
事業対象者の対象にもならない、
そんな方を目の前にしたケアマネージャなら、どうしたらいいでしょうか。
。
普通のケアマネージャなら、
地域包括支援センターに連絡して終わり。
というところですが、林の場合は違います。
。
1,本人の携帯電話の電話帳に
本人の携帯電話の電話帳に、
・地域包括支援センター
・あんしん村の連絡先
を登録しました。
。
しかも、、、地域包括さんごめんなさい。
電話帳の一番上に。。。
連帯責任で(笑)、私の連絡先も登録します。
。
2,ビデオ通話などを検討する
毎日のように電話がかかってきて不安なのであれば、、、
対応策があります。
であれば、
娘さんの方から一日一回先に電話するとか、
ビデオ通話ができる環境を用意するとか、
をおすすめしました。
。
3,近所の親戚や頼める方
話を聞くと、近所に親戚がいて、
いろいろと対応してくれています。
直接血縁関係ではないものの、
動いてくれます。
。
ここまで書いて分かるでしょうが、
ケアマネージャの仕事は「抱え込むこと」ではなく、、、
「連携すること」です。
。
なので普段から本人・家族と関係性を持つのみか、、、、
地域包括支援センターや、
ケアマネ同士で連絡・連携することで、
必要なときにお客様だって紹介してしまいます。
。
仕事は辞めないで
そんなケアマネージャ同士で持っている、
共通の価値観として、、、、
家族がワーキングケア、
すなわち、仕事をしながら介護をしている場合、、、、
。
仕事はすぐに辞めないでください、
あくまで最終手段と思ってくださいね
そうお伝えしています。
。
それはこれまでの仕事と介護の両立について、
産業ケアマネージャについて、
いろいろと書いてきましたが、、、
。
などで得た情報や、
各種専門家から聞いた話をまとめると、
結論、仕事をしながら適度な距離感を保ちながらのほうが、長続きできる。
仕事を辞めて隣にいると、仕事も介護も長続きできない。
というデータがしっかりあるからです。
。
同居して介護することももちろん否定しませんが、
つまりは適度な距離感が、、、、
お互いにとってストレスなく、疲弊なく、
生活を長く続かせ、質を上げることが出来ている。
ことがわかっている。
。
からでした。
今回の娘さんのケースでいうと、
県外にずっとい続けることもできない、
福井に戻ることもできない。
それは配偶者や家のこと、
仕事のこと、様々な事情があって現在の体制になっています。
。
大きく変化させる必要はなく、
まずは今の生活スタイルで出来ることを、、、、
最大限見つけていきます。
。
ケアマネージャはそのお手伝いをするために、
参謀のような役割です♪
ありがたやありがたや。
コメントを残す