もぐもぐもぐもぐ、はやしです
介護タクシーの思い出ぽろぽろ、その3介護タクシーの車両みずからストーリーが、明るく楽しく悲しい過去を背負う車両
介護タクシーの車両みずからストーリーがあります
久しぶりに洗車をしました。
というのも、
普段使っていて洗車などあまりしないし、
いろいろと汚れが気になっていたから。
特に、
こういう部分とか、
こういうところとか、
普段走っていると気になるもの。
柱の傷は一昨年の~~~
じゃないですが、
車の傷は一昨年の(笑)
一昨年どころじゃなく、
ま、いろいろとこすったり、
パンクしたり、
話は尽きませんが、
車は乗りつぶすまで乗ろうと思っています。
あんしん村介護タクシーの車両は、
旧介護タクシー事業者から中古で買い取った。
のです。
その方は大野市内で、
介護タクシーとケアマネージャを行う方で、
人様の面倒見よく仕事をされてました。
収入を稼ぐために、
夜勤の仕事もしていたようですが、、
きっと「働きたくて、動きたくてしょうがない」性格、
まさに大野のマグロ。
だったように思えます。
そんな彼女、
60歳を超えてからケアマネージャとして、
有料老人ホームあんしん村に入社し、
はやしと一緒に5年ほど、
介護タクシーとケアマネージャとして一緒に仕事しました。
彼女の口癖は、
「あんしん村はにぎやかですね!」
と、
あんしん村の入居者さん、
あんしん村の職員の皆さん、
そして林と、
ネタを取り上げて、
○○さん「いつか寸劇をやるぞ!」
とにこやかに話しておられました。
○○さん「落ち着きのない社長の役割は、
誰も成り手がいないから、社長がしないといけませんね!」
と話しており、
はやし「それじゃ寸劇じゃなく、そのまんまやん」
と林がつっこみ、
夕方週1回くらいはこんな話で笑っておりました。
人様の話を聞くの大好きで、
いつもうなずき、
ちょろちょろと動き回り、
調整が苦手なのに(笑)
調整しようとするその姿にいつも感心していました。
仕事大好きなのに、、、(泣)
そんな方が運転していた介護タクシーの車両を引き取ったのは理由があります。
「体があまり動かなくて、
車椅子を押してスロープを押し上げることが難しくて」
と告白を受けていて、
本人も大好きな介護タクシーが出来ない!?
そんな漠然とした不安から、
そのうち、
「車の運転がしにくい」
「誰かに送迎してもらわないと」
「重いものが持てなくなってきた」
そんな話を聞いて、
彼女が介護タクシーとして運営していた、
この車両を引き取ることにしました。
というのも、
以前使っていた白いラクティスと、
ほぼ同じ車両だったがゆえに。
使い勝手も同じ。
運転手としては大変助かりました。
なにより、3年前の30豪雪にて、
動いていましたが、
トランスミッションが故障、
バックが出来なくなり、
修理費が大きいため廃車にせざるを得ず、
急遽緑ナンバーに転換しました。
たいへんその存在に感謝いたしました。
ALS
その方の病名はずばり、ALS
そうです。
筋萎縮性側索硬化症
という難病で、徐々に筋力が落ち、
今までの生活が出来なくなり、
車椅子やベッド上の生活になっていくという、
治療不可能の難病だったのです。
書くと切なくなるのですが、
「通勤もままならず退職したいです」
と言われて1年もたたないうちに、、、
そして最後は(泣)(泣)(泣)(泣)
ひっそりと大野で葬儀に参列してまいりました。
お通夜に参加して
福井はせまいもので、
その方の娘さんは、
私の祖母が通っていた医院で働いていたり、
何かとご縁があるもの。
そんな娘さんらとお通夜でお会いすることが出来ました。
娘さんは開口一番
「社長さんですね、いつも話を伺っていますよ」
どうやら、
・にぎやかなあんしん村の様子
・落ち着きのない社長の様子
・入居者さんの様子
など、いろいろと食事の話題にあがっていたらしく、
特に「おもろい社長」と取り上げて頂いていました(笑)(笑)(笑)
職場でも人懐っこいこの方は、
娘さんや、孫たちにも皆に平等に、
愛情を振りまいており、
世話好きの性格がそのまんまでした。
仕事をしていると他の事業所の方と話すことがあるんですが、
その方「○○さんと一緒に仕事してたんですよ」
はやし「ほんと人懐っこい方で明るく楽しい方でしたね」
この方をネタに盛り上がれます。
屋号がうっすらと残る介護タクシー
実は、
あんしん村介護タクシーのラベルの裏に、
「○○介護タクシー」
という前の屋号がうっすらと残っています。
○○はその方のお名前です。
介護タクシーの車両自ら、
こんなストーリーがある事業。
こんな話があるからこそ、
物を大事にし、
人を大事にし、
仕事を大事にすると、
自然とお客様が増えるように思えます。
結果は後からついてくる
そういうことなんでしょうか。
一人を幸せにする
昨日の倫理経営講演会で鈴木理事がおっしゃっていました。
それが、この先の事業が成長するヒントになることでしょうね。
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