まんぷくよぱらい、はやしですー。
おはよろ盆土曜日!
有料老人ホームでの看護師の採用について考える、なぜ正看護師・正社員の採用が必要なのか、その2
その1では、有料老人ホームあんしん村に、
なぜ正看護師・正社員が必要なのかを書きました。
続いてその2、では、
有料老人ホームあんしん村での看護師業務について、
ご説明いたします。
老人福祉法で定められた有料老人ホーム
有料老人ホームは、老人福祉法上で定められた、
介護保険以前からある施設です。
このため、介護保険が出来る前から、
・健康型
・住宅型
・介護付
と3種類があり、そのうち、
「健康型」を除く「住宅型」「介護付」が主となります。
比率で言うと、
分類 | 件数 | 比率 |
介護付 | 2700 | 21% |
住宅型 | 5200 | 42% |
サ高住 (特定施設) |
300 | 2% |
サ高住 (特定施設なし) |
4200 | 34% |
合計 | 12400 | 100% |
出展
高齢者向け住まい及び住まい事業者の運営実態に関する調査研究報告書 H28
より、アンケート送付数から抜粋
のように、圧倒的に住宅型が多いのです。
なぜなら、
「特定施設入居者生活介護」は市町村によって付与数にムラがあり、
開設のタイミングと合わないことがあるからです。
そのため、
「住宅型有料老人ホーム」
ヘルパーが24時間常駐してサービスを行う有料老人ホームと、
「介護付有料老人ホーム」
特定施設入居者生活介護を取得してサービスを行う有料老人ホームに、
分かれているという特徴があります。
あっと、この書き方をしていると、その3まで行ってしまい、、、、
また「いいね!」が少なくなっちゃいますね(笑)。
つまりは、
住宅型・介護付どちらもちゃんと介護が受けられる体制がありますよ。
と覚えてもらえばOKです。
ざっくりすぎ(笑)
「介護付有料老人ホーム」でもなんでも出来るわけじゃない
正看護師の正社員がいるから医療行為何でもできるんでしょ?
って思われるのでしょうけど、
そんなことはありません。
首都圏では24時間看護師がいる医療行為バンバンOKの有料老人ホームもあれば、
そうじゃないところの方が多いです。
ようするに施設による、
というわけですが、
有料老人ホームあんしん村では看護師の人数が少ないので、
出来る医療行為について限界があり、ほぼ×から△になります。
例1、胃ろう・吸痰(たん)
ここでやっとこの画像を使えるのでよかったです。
胃ろうと共に、吸痰が発生するのですが、
胃ろう・・×
吸痰・・△
対応できる介護職員がおらず、
日勤帯のみの対応、しかも、
そういう状態の方を率先して受け入れる・・・・・
など出来ません。
例2、IVH・ストーマ・他管類
すべて×です。
出来ることが限られるので、そんな高度な行為は、
医療機関や、出来る施設でお願いしたいです。。。。
例3、点滴
かろうじて△。
看取り前に無理やり行う点滴は延命措置になりますので、原則行いません。
痛みを緩和するためや、
看取りではない平常時での脱水解消のため、
などあれば行いますが、、、、
あんしん村で行うことはほぼありません。
例4、がん治療の方の麻薬管理
一応、〇です。
適性に管理します。
ただし、他で医療のレベルが高いとムズカシイです。
あんしん村は介護の現場!
有料老人ホームあんしん村は、介護の現場であり、
医療はどちらかというと附属的。
というと怒られるかも知れませんが、、、、
あまり背伸びしません。
だからそういった状態の方の新規の受入れは、原則行いません。
じゃあ、入居していた方が入院され、吸痰が必要になったら?
という場合があります。
肺炎や廃用症候群で入院となり、
吸痰が必要になり帰所するケースがあります。
すると戻れないのでは?
と思われるかも知れませんが、
戻れないケースもあり、
戻れるケースもあり、です。
なぜなら、吸痰が必要と言っても、
・24時間必要な場合
・夜だけ必要な場合
・朝と夕方だけ必要な場合
・必要時、1日1回のみ
その方の状態がいろいろとあります。
ここを、現場や連携室にしつこく聞いて・・・・
出来る限り受け入れるよう準備します。
だから、吸痰=絶対NG、なんて短絡的には決めつけません。
しかも退院期限があったり、
状態が安定したから退院勧告が出たり、
あんしん村の体制が整わないと・・・・・
結果的に入居者だけど、受け入れられないというケースも、
もちろんあるわけです。
入居者にあんしん村に戻ってきてほしいのは、
スタッフ一同皆同じ!
大きな声で笑顔で「おかえり!!」と言いたい!!!
と思っていて下さい。
そこの気持ちだけは絶対に譲りません!!!
医療行為についてはわかりましたか?
あとは、
・日々の血圧測定
・入居者の服薬管理
ストックしておき3日分を準備したり、
自己管理している入居者の薬カレンダーセットを見守りしたり、
・点眼・シップ・爪切り・軟膏
・病院受診や往診の同行
・情報提供書の作成
などなど、現在ほぼ1.5人くらいで行っていますが、
それを負荷分散したいです。
医療行為よりも大事なこと
病院や特養さんのように業務に振り回されるよりも、
もう少し落ち着いて仕事できます。
入居者さんや家族と、向き合うことが多いです。
医療行為よりも、
家族との関わりを。
あんしん村のスローガンは、
「あんしん村にいてよかった職場づくり」です。
高齢者は、大変な人生を送られてきました。
たくさんの苦労がありました。
しかも90年苦労されてきた方もいるでしょう。
だけど、
あんしん村にいた1年・2年でも楽しかった、
いてよかったと思ってもらえれば、、、、
終わり良ければ総て良し、
その言葉で締めくくり、
最期を送り出します!
(泣)(泣)(泣)
看護師のお仕事はそんなところです。
コメントを残す