あるふぉーと!はやしです!
No4492 地域ケア会議を、ケアマネージャ向けに模擬で実践。事例検討会と混同されないために出来ること、地域ケア会議の本当の役割とは、その1
模擬地域ケア会議に参加!
模擬地域ケア会議に参加してきました。
昨日は、オンラインで、
模擬地域ケア会議に参加していました。
この場では全員がケアマネージャでしたが、
ZOOMのブレークアウトセッションを利用して、
各グループに分かれて、
各役割に徹し、
助言者として発言する。
というもの
だから濃厚です♪
市町村向け手引きの地域ケア会議の
進め方は以下の通りで、
時間の都合上、
事例提出者からの支援方針の説明は割愛。
今回のテーマは、
「各専門職になりきって、助言する」
というものです。
違和感しかない
しょっぱなから違和感を感じます。
というもの、
地域ケア会議でググると、、、
とあるので、多職種が参加することは大歓迎なのですが、
行政職員・地域の関係者から構成される会議体
というのが大前提。
ゆえに多職種だけ集まって助言する、
ではただの事例検討会と変わらないから。
です。
地域ケア会議とは
厚生労働省から出ている指針からすると、
ホームページにはこういうスライドがあって、
地域ケア会議は、高齢者個人に対する支援の充実と、それを支える社会基
盤の整備とを同時に進めていく、地域包括ケアシステムの実現に向けた手法。
○多職種の協働による個別ケース(困難事例等)の支援を通じた
①地域支援ネットワークの構築
②高齢者の自立支援に資するケアマネジメント支援
③地域課題の把握
などを行う。
とあります。
確かに高齢者の自立支援に資するケアマネジメント支援
とありますから、
多職種で集まって今回のように、
高齢者が自立するための支援を行う。
ためのケアプランの内容を検討していく。
とあります。
なので今回はその
「高齢者の自立支援に資するケアマネジメント支援」
の部分に特化してグループワークなどを実施した。
というわけですが、
これがようするに
ケアプランの内容をほじくるだけなら、
ただの事例検討会にしかなりません。
地域ケア会議が目指すところは
「地域課題の発見・把握」
↓↓↓
「地域づくり・資源開発の検討」
↓↓↓
「政策形成
社会基盤整備・介護保険事業計画等の
行政計画への位置づけなど」
と大きな視野に立っています。
つまり、
認知症の高齢者の一人暮らしが住みにくい現状から、
課題を抽出し社会問題に発展、
政策に落とし込もう!
というわけなんですね!!
話がでっかい(笑)(笑)(笑)
であれば、今回のような
模擬地域ケア会議であって、
みんな慣れていないとしても、
行政担当:○○さん
民生委員役:○○さん
となりの家:○○さん
警察:○○さん
自治会長:○○さん
事例提出者:○○ケアマネージャ
のような、地域を踏まえた役割決めと、
ケアプランに書かれていない、
インフォーマルサービス
ようするに介護保険以外のサービス
というか、社会の役割とか、
自治体型デイホームとか、
という目線で、
地域が住みにくい!
と声を上げられるような、
会議であった方がいいのでは?
と個人的に思いまして、、、、
アンケートにぶっこんでしまいました(汗)
逆に「民生委員役なんて出来ない!」
と苦情が上がりそうですけどね。。。。
事例検討会とは
ケアマネージャ 事例検討会でググると、
【ケアマネ事例検討会】事例を通じて学ぼう ~ナラティブ&エビデンス~
などのサイトが見つかりますが、
ようするに、
一人の事例、ひとつのケアプランをもとに、
もっといいケアが出来るんじゃないか。
こういう視点があるといいんじゃないか。
深堀したらどうなるか。
このアセスメントからどんな目標が生み出されるのか。
そんな深堀をしていく検討会となります。
そのため、
ケアマネ一人で抱え込んでいた事例ですが、
療法士、栄養士、薬剤師、主任ケアマネージャ、
といった方々が客観的に見て、
アドバイスをしてくれます。
場合によっては本当の関係者を集めて、
徹底的に深堀していく
ということも行われるでしょう。
せっかく時間を作って行った、
模擬地域ケア会議も、
ただの事例検討会っぽくなってしまったのは残念ですが、
まったく得られない、
なんてことはありません。
今回のように地域ケア会議の手法の一つを学び取ったり、
オンラインでのグループワークを経験することで、
一つでも自分の糧にいたします。
関係者の皆様、本当にお疲れ様でした。
ありがとうございました。
文句を言うなら提案しろ、
では、林は何を考えているのでしょうか。
地域ケア会議は、地域包括ケアシステムを実現するための手法の1つとして行われる会議です。
地域包括支援センターまたは市町村が主催し、設置 ・ 運営する「行政職員をはじめ、地域の関係者から構成される会議体」と定義されており、地域の医療・介護に関わる多職種が参加します。